『んっ………』
強引だけど前とは違う長いキス。
離しては何度も角度を変えてキスしてくる。
『ぷはっ……』
私は勝手に廣川君を剥がした。
乱れた荒い呼吸を整えていると……
廣川君は不満げな表情で私を次の言葉で動揺させる。
「なに勝手に離してんの。どんだけ苦労してすずはの彼女になったと思ってんの。離したって俺が片思いしてた分だけキスするし。」
なんて強引なことを言ってくるなと思えば…
また引き寄せて……
『えっ……んんっ』
ほら。気づけば再びキスされてる。
びっくりした反動で少し開けてた隙間から生暖かいものが入り私のと絡めてくる。
てかこれ………て舌…だよね…!?!?
なんて考えてる隙なんてなくて………苦しいのに…甘い…
大人のキスに私の顔はさっき以上にみるみる赤く染まっていき自然と涙が出てくる。
そして何故か廣川君は慌てた様子で私を離した。
「……っダメだ。もうこれ以上したら理性が…」
『え……?理性……?//』
まって……バカには理性て言葉なんて分かんないよ……!
キョトンとしてると彼は自分の頭をワシャワシャ掻きながら
「あーもうダメだ!お前には疎すぎてこれ以上無理//」
なんて言って叫んだ。
『……//』
「今またお前とキスしたら絶対めちゃくちゃになっちまう。…から…やっぱりお前を大切にしたい。この先は暫くお預け。出来ても今のキスまで。いいな?」
『う、うん…!//』
……結構恋って甘くてヤバイみたいです。
ゲームの延長戦。いや…
この続きはきっとまだ先の話。
END