LOVEGAMEⅠ


「……お前ほんとバカ!」




『へっ……?』




いきなりバカと言われ呆然とする私。





「全部俺が言いたかったこと話しやがって。」




「俺だって…………去年からずっと…………お前が好きだったんだよ!いい加減気づけよ………っ」




腕が強くなると同時にシトラスの香りがギュッと強くなっていく。





『ええええ!?!?!?』





私は廣川君の言葉にびっくりした。





「確かに最初は興味半分でお前をからかってたよ。でも…お前の楽しそうな顔とか…一生懸命な顔とか……全部可愛いんだよ………!」




『………っ///』





「お前に妬いてほしくて色んな女と付き合ったけど振り向かねえし、疎いし。イライラするし。でも1度も嫌いになることは無かったよ。」





『え、じゃああの絢芽って人は………?』




1番聞きたかったことを聞いてみる。




「………それは………姉貴だよ。」





『ええええ!?!?』




「だから言ったろ、勘違いしすぎだって。」




わ、私……お姉さんに妬いてたってこと!?!?





「電話がうんぬんてさっき言ってたけど、お前姉貴に妬いてたのか?」





廣川君はいつもの調子で悪戯な笑みを浮かべてこっちをみる。