「まぁなんかあったら連絡しろ。別に緊急じゃなくても付き合うけど。」
『うん、ありがと。』
…アイツのこと最初は嫌いて気持ち強かったけど、偽カノとして付き合ってて思ったことがある。
こいつは意地悪で強引で変態でチャラいし最悪だけどれいなの言った通り悪い奴ではないのかも。
『あ、そーいえば昨日の板書写すの忘れてた……。』
「……マジか……1組のその教科と担当誰だっけ?」
『えっと……英語で………神谷先生。』
「あ、一緒の担当か。ならノートやるよ。」
渡されたのは、英語と書かれた1冊のノート。
『えっそんな悪いよ……』
「いんだよ。しかもそれ涼の写しだし。」
『……一言多いわ。せっかく感動した気持ち返せばか。』
「うっせ、ほっとけ。」
ふっ……。
どちらからでもなく笑みが零れた。
「帰るか。」
『うん。』
また無理やり繋がれる絡まれた手でリードされながら帰った。
「えっと……お前こっちだっけ…?」
『うん、ノートありがと。明日返すね。』
「おう。じゃあな。」
廣川君は私に背を向け手をヒラヒラさせて歩いていった。
そーいえば……イチャイチャするとか言っておいてしなかったな。
なんだかんだでアイツは優しいんじゃん。
でも……なんでだろう。なんか寂しい気持ちも芽生えたんだ。この気持ちてなんだろ。

