当たり前だけど、放課後の裏庭はシーンとしていて全然人気がない。
「ん、こっち。」
そう言って私を白いベンチに座らせ廣川君も隣に腰を掛ける。
『「…」』
沈黙の中聞こえるのは風の音と、部活に熱中している部員の掛け声。
あ…そーいえば廣川君て数学のメールの件知ってるのかな?不意にそれが再び蘇った。
気になっていたから思いきって聞いてみる。
『あのさ、』
「ん、どーした?」
『今日ね、授業中当てられて困ってたら答えをメールで教えてくれた人がいたんだけど、メアドが知らない人でさー。廣川君何かそのこと知らない?』
「んー?俺基本授業サボってるから知らないわー」
へーアイツサボり魔は去年と同じなんだ。
『そっか………ならいいや。ありがと。』
「てかなんでそれ俺に聞くの?お前と俺クラス隣だから全然そっちのこと知らないんだけど。」
うっ………ですよね。
『ごめん、なんとなくです。』
「ふーん。」
廣川君は興味なさげにそう答えた。

