………ーーあれから放課後。
私は帰ろうと思い教室を出ると、壁にもたれ掛かっている廣川君がいた。
そーいえば、今日から偽カノなんだっけ。メールの件で頭がいっぱいで忘れてた……。
「すずはバイバーイまた明日ね!宛先主頑張って見つけなね〜」
『うん!バイバイ!』
……ん?あれ、れいなと一緒にいる長身で黒髪の人……もしや……及川君!?
一緒に帰るのかな?凄いな〜何気にあの2人は仲良いよね。明日思いきり聞いてやろっ。
企みを密かに抱えて表情がニヤついている私は廣川君を無視して背を向けて歩きだした。
「おい、間宮どこ行くんだよ。」
鬼のような形相をしながらこちら側へだんだん近づいてくる。
ですよね。ダメ元で実行したけどやっぱ見抜かれてたか……
私に近付いた廣川君は仁王立ちしてじっと見つめてくる。
身長が20cm以上離れてるせいか威圧感が凄い。
てか………近いんですけど!!
「ここイチャイチャ出来ねぇから裏庭行くぞ。」
は……イチャイチャて言った?
『え、やです。私は帰りたい。』
そう言うと廣川君は何かを思いついたような顔をした。
凄い嫌な予感がするのは私だけ?
「ほぉー間宮は俺の家に行きたいんだな?今日は凄い積極的じゃねぇか。いいぞ別に家でも。」
『はぁあ!?なんで家になるの?あんたの発想が変態過ぎるの!』
「ワガママだなぁ……じゃあ家か裏庭で選べ。二択だからな。」
『どっちもいやぁああ!!』
「……っおまっ声でけぇよ猿かよ。」
『誰が猿じゃ犬め!!』
「はぁあ!?んだとー?!」
「………ふっ」
『は?!な、なによっ………っ……//』
私が、見たのは、純粋に笑っている彼の笑顔だった。
悔しいけど不覚にもかっこいいて思ってしまった自分がどこかにいた。
顔がなんか………熱い……。
「お前………顔赤くね?大丈夫かよ熱あるの?」
ピトッ。
アイツの手が私と額に被せられもっと近くなる2人の距離。
そんな近づいたらもっと赤くなるじゃんバカ。天然タラシ。

