純情オレンジ





一人静かにご飯を食べる私



長本さんは……と考えていると、前の扉から長本さんが入ってくるのがわかった



「あ、ごめん遅れ…」



「みか〜ん!」



背中がゾクッとなるこの声



先程まで私を気に食わない目で見てきた張本人



「あー美月…」



「先生に呼ばれてたんでしょ?お疲れ様〜」



「うん。で、どしたの?」



出来ればここから先は聞きたくない



藤原さんが言うこともだいたい勘づいてるから



「ねーみかんー、弁当私達と食べよー?私達、みかんがいなくて寂しかったんだからー、いいでしょー?」