近くて遠い君との距離

ガタッ

私の隣の人だ。

「湯川志龍。よろしく。」

きっと誰よりもシンプルな自己紹介だっただろう。
クラス中の女子が騒ぎ出した。

「きゃー!!!!」
「湯川くんだって!かっこいい!」

当の本人は…
机に顔を伏せて寝ている。

すごい神経だな…笑