座り込んでしまった私は息が出来なくなりつつあった。 だが、保健室は目の前であったため、香がすぐに校医である堀内司を呼んできた。 『ハァ…ハァ…ハァ…ハァ……』 司は冷静に私をお姫様だっこをして抱き上げ、保健室のソファに座らせた。 『大丈夫。綾乃。 ゆっくりでいいから深呼吸意識して。』 そう言いながら一生懸命呼吸をもとに戻してくれた。 その隣で香は自分のせいでもあるとうような顔をして心配そうに私を見ていた…