きっと私の目は泳いでしまっていた。 『全然大丈夫!』 私の返答はぎこちない答え方だった。 確かに朝よりも酷くだるく、頭痛までしてきていた頃でかなり辛かった。 すると香は私の腕を掴んで足早にトイレを出た。 何処に私を連れて行こうとしているのかはすぐわかった。 保健室だ。 誰かに分かってもらえて安心したせいか急激に熱が上がってくるのが分かった。 それと同時に息苦しさが出てきてしまい、保健室まであと少しという所でで力無くペタンと座り込んでしまった。