ガラガガラ… 『おはよー。』 扉を開けると昨日より明らかにテンションの低い香がいた。 『えっ。 なんでそんなにテンション低いの?』 『雨で髪の毛セットしたのが崩れたの! だからテンション低いのっ!』 そんなことかと、笑い教室へ入った。 その後、香の髪型も直すためにいつもどおり二人でトイレに向かった。 すると髪型をセットしていた香が鏡越しに私の顔をみるなり少し暗い声で指摘してきた。 『綾乃、顔が赤いんだけど。 無理してない?』 私はその質問に動揺を隠すことができなかった…