『なんで言わないの?』 司のピリッとした雰囲気とその言葉に私は少しビクッとした。 『別に何もないと思って…』 久しぶりの発熱で意識が朦朧とする私は簡単で曖昧な言葉しか発せなかった。 『ハァ……いいよ…後でまた聞くよ。』 その様子を察してか私を再び抱き上げ、今度は保健室のベットに横たわらせてくれた。 久しぶりの発作で疲れていた私は直ぐ眠りに落ちてしまっていた。