『…ンッ…ハァ……ハァ…』 だんだん息が戻ってきて苦しくなくなってきた。 すると司は抵抗の出来ない私の腕を掴み、脇に体温計を挿した。 そして香にはもう教室に戻って大丈夫。 と声をかけ、香を教室へ帰らせた。 しばらくしてピピッっという音がすると体温計を抜いて司はしかめっ面をした。 恐る恐る体温計の液晶を見ると38度5分を叩き出していた… そして私は座っていることができず、無力にもソファに横たわってしまった。