私はあの日、

いつものように君とバスを待ちながら話していた。

君がフルートをはじめてから1年が経っていた。

「ねえ、なんで、レッスン休むの?」

君は最初、何も言わなかったね。

「なんで、ちゃんと吹かないの?

1年も経ってるんだよ?

それなのに曲は2~3曲しか吹けない

3オクターブ目は全然吹けない

肺活量は足りない

レッスン、来ないからだよ。」