嵐が過ぎ去った次の日は雨だった。
ベッドから這い出て、電気をつけた。

薄暗かった部屋が明るくなると、開いたドアには兄が立っていた。

鏡夜には兄がいる、幼い頃から両親の代わりをしてくれていた優しい兄だ。
名前は綺羅と言い、ブラコン気味である。

綺羅「おはよう、昨日はごめん忙しくて家に居れなかったんだ。」

鏡夜「………別にいいよ、忙しいなら仕方ないし。(別に家に居なくてもいいのに………。)」

綺羅「で、今日も遅くなるからね、んじゃ、
仕事いってくるね。」