「遅くなってごめんなさい。」

「いいのよ、可奈ちゃん。来てくれるだけで嬉しいんだから。」

久しぶりにみんなで思い出話に花を咲かせた。


「私、明日早番なんで、もう帰りますね。」

里乃が立ち上がった。

その右手に目が留まる。

、、、指輪だ。

見覚えがあった。