礼服をクローゼットから出す。

今日は早く上がらなきゃ。


薄く化粧をして鏡を見つめる。

気力がないのは一目でわかる。

連日のサービス残業。

仕事はそれでも減ってくれない。

それは全て"お客様のため"なのだ。




今日は残業はできない。


1年ぶりに、悠に会いに行くのだ。