15分が経過したが、


いや、これは全く進まん!


目の前の彩香が気になるし。

ここ、苦手な範囲だし。

まず、数学自体異世界だし。


ふいに声が降ってくる。

「直人、大丈夫?進んでる?」

「あ、いや、全く。」

「あ、その問題?

あー、ここ、ここに補助線引いて。

そうそう、ここ、錯角で。

うん。そう。答え合ってるよ。」