わたしの眼光が思ったよりも鋭かったのか、マヤは若干たじろぎながらも廊下に貼られた巨大な伝熱紙を指差した。


「今年は同じクラスになれたらいーねー」

「うん……まあそれは同意するよ」


昨年度の一年間、マヤとは別々のクラスで特に接点も無く性格も全く違うもの同士だが、かなり仲良くしてもらった。


今年は同じクラスで去年よりもたくさん喋りたい。

マヤは色々とどうしようもない子だが、根は良い子だ。


わたしは少しドキドキしながら貼り出された紙に近付いた。


「えーと、わたしは……C組か。マヤは」


わたしの言葉はそこで強引に遮られた。

マヤに抱きつかれた事によって。


マヤの巨乳に半ば押しつぶされる形になりつつも、わたしの耳はちゃんと友人の歓声を拾っていた。


「やったああああ!! ねーねとウチ同じクラスゥゥゥ!!」