世話焼き少女と薄幸少年

と、止めなきゃ!


え、止める?


いやいや無理!


見てるだけでもキツイのに、自ら接近するだなんて……。


こんなときは、ヘルプを呼ぼう。


「ちょっとマヤ! いつまでぽーっとしてるの! 雨野くん捕まえて!」

「はっ!」


やっとこっちの世界に帰ってきたマヤ。

ささっと立ち上がり雨野くんを羽交い絞めにすると、元の位置に座らせた。

うむ、ご苦労。

本人もご満悦のようで、良い笑顔を浮かべている。


「雨野くん、どうしたの? 今日なんか用事あるの?」

「…………バイトが」


バイト。
不登校が、バイトとな。