世話焼き少女と薄幸少年

「あ……あの、すみません。今日って何日でしょうか」

「へ? 今日?」


雨野くんが何だか慌てた様子でそう訊ねてきた。

一昨日が9日だったのは覚えてるから……。


「えっと、11日じゃないかな」

「え…………す、すみません、僕もう行かなきゃ」


そう言ってあわあわと立ち上がる雨野くん。

だがすぐにふらついて倒れそうになってしまう。


「あっ! ちょ、危ないよ!」

「す、すみません……でも行かなきゃ……」


だが彼はわたしの制止も聞かずに、覚束ない足取りで玄関に向かおうとする。