「あははははははははは!! ねーねってばホント姉ちゃん気質! やっぱ遅生まれナンバーワンは違いますなぁ」

「そう! そこなの!」

「うわぁびっくりした! 何……? どしたのねーね」


突然大声を出したわたしを、マヤは訝しげに眺める。

駄箱周辺にいた生徒も、一部驚いてこちらを見た。

だがわたしはそんな事は気にせず声を張り上げる。


「それが嫌なんだよお! 遅生まれナンバーワン! 誕生日の歌が苦痛で仕方ないの!」


そう。

今日わたしがローテンションだった理由はそこにある。