世話焼き少女と薄幸少年


表札の下の今にも外れそうなインターホンを右手人差し指で押し込む。

ちゃんと鳴るか心配だったが、押した瞬間室内から『ピンポーン』と籠もった音が聞こえた。


「あのー、すみませーん。同じクラスの浜飼と申しますがー」


インターホンのマイク部分にそう呼びかける。

反応は無い。

もう一度押す。


「すみませーん」


やっぱり反応は無い。


「……留守かな」

「不登校なのに?」

「……」


マヤの正論に黙らされる。

確かに不登校であればあまり外出もしないだろう。

じゃあ、居留守を使われている?