「なーにさ、浮かない顔して。今日から二年生よ? 新しいクラスに夢見よーよ」 「マヤこそ、今日から二年生なんだよ? そろそろ校則守んないと大学進学に影響出る時期だよ?」 朝っぱらから説教というのは自分でもどうかと思うが、これも友人のためだと思い、わたしは心を鬼にしてそう嗜める。 だが、マヤはそんなわたしを見てプッと吹き出した。