「と、このように」
先生が一通りわたしを褒めちぎり、手帳をパタンと閉じて顔を上げた時には、わたしはトマトのように真っ赤になっていた。
「お前は向いていなくなんか無い。むしろ適任だ。いやお前しかいないと言っても過言ではない!」
「うぅ……あうう……」
嬉しさと恥ずかしさに包まれて、わたしはまともに声を発する事すら困難になっていた。
そんなわたしの手を、情熱的にがっしりと掴む朝山先生。
「やってくれるな、浜飼」
「あ、あぁ……ひゃ、ひゃい」
わたしはつい朦朧としながら先生の勢いに負けて頷いてしまう。
先生の笑顔が一気に黒いものへと変貌した。
