少しむっとしたように口をへの字にしてから黒崎部長は私のバッグをもち私と黒崎部長のお代を払い腕をつかんで外に連れ出してきた。 混乱して何も考えられない部長の思うままに。 「く、黒崎部長!?離してくださいよ!!!」 「嫌だ。」 そしていつも怒ってばかりの黒崎部長からは考えられない笑顔で私の耳元で囁いたのだ。 「俺、今から、お前のこと誘拐するから」