山川は教室で南と話していた。




「山川、ちょっといいか?」





ここで南ではなく山川を呼んだのには訳がある。







「山川、お前に頼みがある。委員会で遅くなるから待っとけとかなんとか言って南を教室に残しておいてくれないか?」








「そんな事しなくても直接頼めばいいじゃないですか。」






友達の割に分かってないな…





「お前も南の性格は知ってるだろ?それにさっきのホームルーム、南の奴、あんなはっきり拒否しやがって…」







俺のイライラを悟ってか山川はすぐ言った。







「分かりました!分かりました!分かりましたー!」






「頼んだぞ」







山川の返事はよく分からなかったけどこれで何とかなりそうだ。