私たちが車を降りると歩いていた全員がこっちを見ていた。それもそのはずだ急に普通の学校門の前にポルシェのような高級車が止まり制服を着た3人の女の子が出てきたのだから…
「1年C組だよ。」あゆなが先頭に立って歩いた。「あ、ここだ。」3人は、教室に入った。いかにも普通ではなさそうな空気をもたらした男性が座っていた。黒いスーツ、ローファー、金のドクロ型の指輪をつけた男性。「あれ、際山龍関わらない方がいいよ。」私たちはネームプレートの置いてある椅子に座った。「あら、横同士ね。」私たちは先生が入ってくるまで話していた。背の高い若そうな男性が入ってきた。黒いスーツがすごく似合う20代前半の先生だ。縁なしのメガネ、鋭い目付き…先生とは思えない…。「えーと、1年C組を担当します。青神 マサルと申します」先生の喋り方は関西弁だった。「ほな、行きましょか」先生は教室を出た。「あの人、プロかな」「違うでしょ、先生がそっち関係の人だったらやばいよ。」あゆなの言ったことに歩美が否定した。