だけどこの辺りは住宅街で飲み屋はない。コンビニがあるから、そこで飲み物を買って家で飲み直してもいいけど。

もうこの年になると、ある程度の展開の予測はつく。ケイタを家に上げたら、多分そういう展開になるはずだ。


でも、それでも構わない。お互い割り切れないような年でもないでしょ。


「ねえ、まだ眠くないなら私の家で飲み直さない?」


この一言でオッケーサインが出てることに気づくよね。私も多少ぽっちゃりとはしてるけど、顔も身体もそこまで悪くはないと思う。


ケイタは一瞬戸惑ったあとに、少し考え込んでいるようだった。

ちょっとじれったい。そんなに考えるようなことなんだろうか。