【キーンコーンカーンコーン】

そう考えているとチャイムがなった。先生が入ってきた。

「転校生を紹介します。琴守 音さんです。自己紹介よろしくね。」

「はい。琴守 音(ことかみ おと)です。よろしくお願いします。」

驚いた。夢の中に出てきていたのは、この転校生だったのか。

声も髪型もすべて同じだ。

指に違和感を感じるて見ると、赤い糸が二本になっていた。

その先には、結と、転校生の音に繋がっていた。

糸は、転校生の方が色濃かった。

「じゃあ、琴守さんの席は、三谷咲さんの隣ね。」

「はい。わかりました。」

転校生が隣か。後々面倒だな。でも本当に転校生の小指に繋がっているのか?確かめるか。

「よろしくお願いします。わからないことがあったら聞きますね。」

「よろしく。わかったよ。」

うわー。バッチリ繋がっているよ。でも私生活に異常はないしいいか。

そう思って一日は終わった。