「えっ...なんで名前」

彼女は大きな目をくりくりさせて

あたしを見てきた


「やっぱり!嬉しい!あたし津田アリサ、よろしく!!」


アリサちゃんは色素の薄いボブヘアをサラッと動かして

頭を軽く傾かせ笑った



...えっ可愛い...


って、それより....


「あ...アリサちゃん、なんであたしの名前知ってるの?」


もうそのことであたしの頭はパニック状態


この1年ひっそりと目を付けられにように生活してきて

今日も朝からいい感じできたのに

まさかここで墓穴を掘るのか...なんて。



「えっいや知ってる!1年の頃からモデルさんみたいな子いるって聞いてたし」

「も、モデル...あたしが?ないない」


あまりにかけ離れたことを言われて

軽く失笑してしまった