窓側の席の前から3番目


最高、この席


さっきまでのネガティブモードは一気に吹き飛び

軽い足取りで席に着いた




椅子に深く座って軽く回りを見渡す


このクラスはほとんど1人でいる人ばかり


あぁ~よかった!あたしだけじゃない


これでみんなもうグループなんて出来ちゃっていたら


1年間どうなることだっただろう



安心して机に置かれたプリントに目を通そうと前を向きなおすと


同時に目の前の椅子が引かれた


あたしは咄嗟的に顔を上げる


「「あっ」」


すると彼女もあたしを見ていた


「えっと...その」

前の席の子は一瞬気まずそうに視線を落としたけど

すぐに笑顔になって席に着くと

そのままこちらに体を向けてきた


「友里ちゃん...だよね?」