夢の続きへ。[完結]



私は、まだ意味がわからなかった。
レイには、ご飯を食べるかと聞かれたけれど、ご飯を食べるほどお腹はすいてなく、ベンチの上でここは何処なのか、頭の中でぐるぐると考えていた。
子供達は、家の中で昼寝している。そんな中、あの赤毛の髪を二つくくりにした女の子だけは、昼寝せず、森の何処かへと消えていった。ふと、あの子は大丈夫だろうか、迷っていないかと気になった。
「あっ」
女の子が目の見えるところに帰ってきた。女の子はたくさんの花を持っており、この花達を摘んできたのだろうかと思えた。
だんだんこちらに近づいてきた赤毛の子は私に気づき、たったったっと私に近づいてきてくれた
「ご飯食べてないけどだいじょうぶ?」
優しい子なんだなと私はちょっぴり嬉しくなった。そして私はニッコリと笑い
「大丈ー夫!!君こそ、お昼寝してなくていいの?」
眠たくない?というとその子は私はもう6さいなんだよ!と誇らしげに言った。凄いな…6さいの子は。17の私でもこんなにも眠たいのに。
「その花は飾るの?」
「ううん」
その子は可愛らしい二つのおさげと顔を横にふった。
するとその子は私のマントをちょんちょん、と少し引っ張った
「きて」
女の子は家の横へと行った。
「?」
私もベンチから立ち上がり、着いていく。
女の子は窓の空いたところで立ち止まり、レイお兄ちゃーん!と大声で呼んだ。
「もうすぐ来るよ」
その窓の外側には少し小さな板が窓に付いており、そこには花瓶とまだ作りかけだった花冠が枯れた状態で置いてあった。
「はいはい」
するとレイがその窓の近くへきた。
「お姉ちゃーん渡して」
赤毛の子は私に持っていた花束を渡した。私は言われた通りにレイにその花束を渡した。
「じゃっ!」
その女の子はレイに敬礼したらどこかに行こうとしていた
「えっ!?どこ行くの!?」
「トイレ!!」
あっそうなんですか…
二人残された私達は無言が続く…
レイは女の子に貰った花で花冠を作っていた。
「…手先器用なんだね」
無言状態が辛かった私はレイを見て呟く。
「そうかな?」
レイは、顔を見上げた。

目が合った。

「さっきの子、リリィっていうんだけどね、その子が花冠の作り方知りたいっていうから本みて作ってるんだけどね、なんか週1で作ってるからか、慣れちゃって」
レイは視線を花冠にまた向け話してくれた
「リリィちゃんには教えなくていいの?」
ちょっと間を置いて、レイは花冠を作っていた手を止めた
「うん。リリィに聞いたんだ。そしたら僕が居なくなる時に教えてくれたらいいって」
「居なくなる時?」
「うん。僕がここを去る時。今はそんな事考えられないけどね」
レイは少し寂しそうな悲しそうな顔をしていた
「…ここに来る人はね、皆、現実から逃げたいと思った人が来るところなんだ。クロエも何か辛い事があったんでしょ?」
辛い事…
私は、その辛い事を思いだして少し顔を歪めた
「ここではそんな事忘れてゆっくり休めばいいんだ。なにかあったら僕に聞いて。」
「…ありがとう」