...大丈夫だよ、君は僕のことは忘れてしまうからね...でもこれだけは覚えていてね...僕は...君の○○だよ...じゃあ、またね...

『待って、まだ行かないで!君は私の何なの!?ねぇ...私を置いていかないで...』

「ハァッハァッ...またか...君の夢を見続けてる気がする...気がするじゃなくて、見てるのか...君は忘れると言ったけど忘れないから、だって君のことが好きなんだから....」

いつも仲が良かった私と君 周りからは兄妹と呼ばれるほど けど君は突然姿を消した 1つの花を残して
私の名前はハナ、私は街で小さな子の面倒を見ている 面倒を見ていた子がいる その子の名前はハル 私の好きな人...
ハルは1つの花を残してた この花の名前は誰に聞いても分からないと言われた 毎日花には水をあげている その後、ハルがよくいた場所に行く お花畑にいつもハルはいた ハルは花が物凄く好きで花言葉も覚えてしまうぐらい花が好きな男の子 早く会いたい...その気持ちがどんどん強くなっていた

今日、ハルの部屋に入る 今まで入らなかったのは怖かったから もし何も手掛かりが無かったらって考えたらきっと寂しさに負けて泣いてしまうと思うから
「ふぅ...大丈夫、絶対1つぐらい手掛かりはあるはず...」
...ガチャり、フアッ...
「...えっ、部屋の中に...花?」
ハルの部屋には1面に花があった ひとつひとつ違う花が...
「......?」
花を見た瞬間に何かを感じた
部屋の中に入り花をひとつひとつ確認した
「やっぱり...ここにある花は私がハルにあげた花だ...」
ハルは部屋に私があげた花を飾っていたようだった
「あれ...床に何か書かれてる...」
花を一箇所にまとめ床を見るとそこには...
『ハナへ
少しの間君のそばから離れなければならないけど僕が残した花が咲く頃には絶対に君のそばに戻って来るから、待っていてね 春は花のそばから離れれないんだよ ハルより』
私は泣いた 嬉しくて今まで耐えていた涙が溢れた 涙が止まる頃には朝になった 丸一日泣いてたようだ 早く花に水をあげなければ 私は家に帰りハルが残した花に水をあげる

~数年後~
「もうすぐ花が咲くな...この花結構咲きにくいのね...早くハルに会わせてよ...クスッ」
...ハナ!
「えっ、今ハルの声が聞こえた気が...」
「そうだよ、僕だよ...」
ハルは私を見て微笑んでいた
「ハル!」
私はハルを見た途端抱きついた
「わっ!ハナビックリすじゃん」
「ごめんね...やっと会えた...ハル...グスッ...会いたかった...寂しかった...」
「ごめんね...不安にさせてごめんね...」
それから私はハルがいない間のことを話した ハルは楽しそうに聞いていた 話し終えた後...
「ハル、私はハルが好き...ずっと好きだった...」
私はハルに想いを告げた
「あーあー、先に言われちゃったか~」
「えっ、それじゃあ...ハルも?」
「そうだよ、僕もハナが好きだよ」
嬉しすぎて、私はまた泣いてしまった 泣いたらハルに『ハナは泣き虫だな~』と言われ、私は悔しくなりハルにキスをしてやった そしたらハルは顔を真っ赤にして『バカ!』と言っていた それが可愛くて面白くて笑ったら、ハルも笑って2人で笑っていた
今日からまた2人で一緒だね

~終~