家に帰り
花奈の話を聞き、恋愛について考えながら
お風呂に入った。
入っている時はいつも失恋ソングばかりうたってしまう。

失恋ソングばかりな理由は自分でも分かっている。

私は昔から恋愛には奥手で、

告白はしたことがない。

いつも待っていた。

ようやく付き合えた!と思えば
周りに惚気たりするような女子ではなく
強気のオラオラした女子だったので

「そんな好きじゃないよ~笑」

と、本当は大好きなのに友達には強がっていた。

この言葉を相手の男子は誰からか聞いたらしい。

「ごめん、別れよ。」

そう言われた。

「そうやな!別れよ、友達な!」

また、私は強がった。

強がってなかったら、どうなってただろう。

今もそんなことを考えている。

自分が強がりを利用しないといけないほど
弱くて怖がりと知っていたからだ。

逃げてばかりいる自分に少しは勝とうと
高校生活は頑張ってきた。

恋愛面ではまだまだ弱いが
自ら体育委員にもなった、このガラの悪い私が!

だから今の私は前に進む力がついてきて好きなほうだ。

高校に入り友達のことが大好きだから愚痴なんか言ったことがない。

中学のときじゃありえない!

花奈の話を聞いて、好きな人がいるっていいな~とは
思ったが、今の状況に満足していたので

ふふ~ん♪って感じで友達の幸せそうな顔をみて私も楽しかった。