綺「きょ、教室戻るっ///」
このままからかわれるのはゴメンだ。
そう思い、その場を離れた。
……透哉とともに。
綺「いや、意味無いじゃん!」
この恥ずかしさから逃れるために空き教室を出たのに!
つまり透哉から逃げるために出てきたのに!
当の本人がついてきたら意味なーい!
透「ふっふっふ。逃がすと思う?」
…………ドSだ。可愛い顔してドSだ。
てか、なんかこっち来るんですけど!
透「綺羅……。」
うっ、そんな色気たっぷりで迫ってこないでよー……。
私は徐々に後ろに下がってたけど、とうとう壁に背中がついて逃げ場が無くなってしまった。
顔の横には透哉の腕。
八方塞がりだ……。

