君が信じてくれたから


男1「なぁ…どうしてもダメぇ?」

綺「おい、何と…雪に手ぇ出そうとしてやがる。」

透哉って言いそうになった…。

透「ハルマっ。」

いや透哉演技上手すぎか。

完璧に助けられたヒロインの顔。

…こうなったらノリノリでやるっきゃないよね!

男1「はぁ?誰お前。俺はお客様なんですけどぉ?」

綺「ハルマですけど?言っとくけどナンパするやつは俺にとっちゃ客じゃねぇんだよ。」

声を低くして睨む。

男2「い、意味わかんね。そいつがそんな格好してんのが悪ぃだろ!」

…確かにな。背中が大胆に見える黒のドレス。

かわいいしな。

綺「…確かに雪はかわいい。だからって俺のもんに手ぇ出されたら俺だって我慢出来ないわけ。」

透「は?」

いや、素。

透哉はポカーンとしてこちらを見ている。