君が信じてくれたから


司「で?ほんとに何でいんだ?」

まぁ、正直に答えるべきだよね。

綺「…さっき友達になったの。私のこと知りたいって嬉しい事言ってくれたし。」

司「へぇ…。」

……と、いうかさっきから普通に司と喋れてない?

あんま、トラウマとかにはなってなかったりして!

…なんて、手の震えを止めてから言えよって感じだけども。

司「まぁ…取り敢えず座れよ。」

そーだよね。さっきからずっと立ちっぱなしなのよ。

綺「ん。」

司「…んで、最初に言わせて。あの時は悪かった。謝って済んだら警察はいらねぇよって感じだけど…でも、ごめん。」

琥「それ言ったら俺だって…!」

司「いや、あの時冬優と琥太郎は綺羅を信じてた。だから何も悪くねぇ。悪いのは俺だ。…綺羅のこと信じてやれなかった…。総長失格だ。」

いやいやいやいや、待て待て待て。

綺「あのねぇ、君たち。なんで、そこで仲間割れしてんのよ。司に至っては超ネガってるし。」

琥「だって…!」

あーっ、話進まねぇ!

綺「だってもクソもねぇ。」

ちょっと低い声でこの場を制す。