君が信じてくれたから


紗「えっ、新条さん?」

あー…こっちもバレたー…。

綺「………あ、あは?」

琥「えーっと……どうしたらいい?」

苦笑いで聞いてくる琥太郎。

綺「あー…この子送ってあげて。」

琥「良いけど…なんで俺?姫はどこ行くの?」

綺「私はちょっと司と……あ。」

口が滑った。

琥「司?……え、どういうこと?」

あー…やっちまった。

綺「……会うんだ。会って話す。あの日のこと。」

どうせそのうちバレる…と、思う……。

琥「へぇ……。」

何その意味深な「へぇ。」は!!!

綺「じゃ、そーゆー事だから。その子よろしくね。」

琥「待って。俺も行く。」