君が信じてくれたから

邪幹「ちょちょっ、ちょい待ち!なんで喧嘩の指導をしてるんだ?」

綺「まーまー、細かいことは気にするなよ。」

邪幹「細かくはねぇわな。」

もー、うるっさいなぁ。

透「綺羅ー?なんかあったー?」

2m先くらいで透哉が呼んでいる。

綺「なんでもなーい!」

透哉に返事をしてから邪鬼の幹部さんに向き直る。

綺「……まぁ、とにかく!君達の総長さん、何とかしなよ?困ったら言って。」

邪幹「………なんで、アンタはそんなに優しいんだ?」

優しい?私が?

綺「何言ってるの。私は優しくなんかないよ。……汚くて、残酷だ。(ボソッ」

邪幹「……おい、大丈夫か?」

……ハッ。

ボーッとしてしまっていたらしい。

綺「あぁ、うん。私を誰だと思ってるの?」

邪幹「攻めたら偶然いた強い女。」

いやまぁ、そうなんだけどさ。偶然なんだけどさ。

綺「もっと褒めてくれてもいいんだよ?」