【完】チョコレートの代わり。





「そんなのこっちのセリフよ…っ!!

バッカじゃないの…っ!!!」



デパートの中にも関わらず、大きな声を出して泣き叫んだ。


周りの人がチラチラとこちら見ている。


望夢は突然のことに驚いているのかきょとん、として表情でフリーズしている。


バカなのはあたしの方だ。


キミの前で泣くつもりなんかなかった。


だけど、辛くて…最後の最後で我慢出来なくなって泣いてしまった。


この場にいるのが嫌になってすぐ出口に向かって走り出した。



「おい…っ!ちょっと待てよ…!!一華!!」



後ろからそう叫ぶ望夢の声がした。


だけど、あたしは無視して家まで走り続けた。



それにあの一箱だけのチョコレートは誰の手に渡るのだろう?


本命の子なんだろうなぁ。


だって、毎年お返しなんてしてなかったのに…


そう思うだけで涙が次々と溢れ出てきてその日はたくさん泣いた。

明日もたくさん泣いちゃう予定なのになぁ。







やっぱり明日、あたしはキミから卒業することにします。