「あーあ…ほんとはやく卒業してぇわ」
すると、さっきとはまるで違う、不機嫌さ丸出しの顔つきで
一箱だけチョコレートを手に持ってレジの方言ってしまう彼に慌ててついていく。
「なんで?」
「やっと、一華と離れられるから」
───…ズキンッ
胸が刃物で切り裂かれたようにズキズキと痛い。
特別とかさっき言ってたくせに…
なんなのよ…ムカつく。
あたしの期待なんてあっさり裏切られるんだ。
でも、分かってたよ。
あたしのことなんか、なんとも思ってないことなんか。
でもね、あたしは違うんだよ。
ほんと、卒業なんかしたくない。
だって、中学を卒業してしまえば、
キミに会えなくなってしまうから。
それにキミからも卒業なんてしたくない。
でも、これはあたしなりのけじめのつもりだった。
三年間も想い続けて叶わなかったのだから縁がなかったと思い込み続けてた。



