「すげぇ大事にするから俺の彼女になってほしい…です」
「ぷっ…なんで敬語。」
急に語尾が弱々しくなって
最終的に敬語になってしまうなんて…望夢らしいや。
「笑うなよ…」
「そんな望夢の彼氏になれてあたしは幸せ者だね」
そういって、おもいきり抱きついた。
ホワイトデーと卒業式。
どちらもあたしにとっては忘れられない思い出となることでしょう。
キミのこと卒業しなくてよかった。
これからも卒業することのないように大事にしてよね。
高校に行って不安になったり、辛くなったら、
キミからもらったチョコレートの代わりの
第二ボタンを見てキミを思い出すからね。
────…来年はチョコレートくれよ。
耳元で囁かれたその頼みを仕方ないから聞いてあげよう。
*チョコレートの代わり。fin*