それから毎日のように隣のクラスにおしかけて、麻衣子とお昼を食べながらよっしーを探したりしてて。

よっしーも私と目が合うと手を振ってくれたり、話したりした。

そんな感じで好きになるのにも時間の問題で。
2年生になると3人同じクラスで話す機会も多くなっていった。
どんどん好きになっていった。


でもそれと同時に


「ねぇりっちゃん、由くんって好きな人いるのかな…」


麻衣子も好きになってしまった。

しょうがないよね…よっしーモテるもん。
それに麻衣子も可愛いから2人お似合いだし。

それに比べて私ときたら…大人しい麻衣子とは逆で男勝りでしかも化粧しないと可愛くなれなくて…

麻衣子に勝てるのときたら運動ぐらいしかないよ…。




私も麻衣子に負けじとよっしーと話しているし遊んだりもした。
でも、

ある日の放課後、私とよっしーは日直の仕事をしていた日。
私たち以外誰もいなくて教室は静まり返っている。

うわ〜2人きりとか滅多にないから緊張…

「なぁ、凛月」

こちらには目線を向けず、ノートを書きながらよっしーが声をかけてきた。

私も冷静を保って答えた。

「なに?」

すると、よっしーがこっちを向いたから目線が絡まった。

「…あの、さ」

「ど、どうしたの…」


目…そらせない…。
ドキドキがおさまらない。
こんなちょっとした事でも舞い上がってたからダメだったんだろうか。

あの言葉は多分忘れないと思う。




















「園田って好きなやついるの?」