(奈那side)

あれからどれだけ経ってるのかしら。
時計を見るともう20分は経っていた。

「…大丈夫かしら?」

自分で行かせたのに、さすがに心配になってきた。


…まぁ、これも作戦のうちよ。

手を見れば無くしたはずの指輪がはめてある。

無くしたなんて嘘だし…。

全く、引っかかりやすいのよ。

それと、視力が悪いのも嘘。



「…しょうがない」

あの人に連絡するか…。



日高凛月。
アンタの事ほんとに嫌いなんだから。

覚えてなさい。