──ドンッ

私は南の胸を押した。



何これ。



南が私にキス…?




絶対おかしいでしょ…?





「な、に…するの…っ」

「何って、キスだけど…?」


さらっと言う南の顔を私は叩いてしまった。


パンッ__



乾いた音が静かな屋上に響いた。



「最低…本当に最低!!!」

「……」

「おかしいよ…っ!!こんなの…」

南とキス出来て嬉しいはずなのに。
こんなの…こんな状況望んでない。





だって、だって私は…っ







「好きな人からのキスがこんな最悪だとは思わなかった…っ!!」