谷口は横になったまま動けず苦しむ
あたしは胸ぐらを掴み片方の手でナイフを持つ
『このナイフをただの脅しでしか使えないのなら、こんなもん使うな』
あたしは谷口の首もとにナイフを当てる
強く当てているため少し首もとが切れ、血がナイフに伝い首筋へと一筋の線を描くよう流れる
あたしは谷口にしか聞こえないように小声で話す
『殺す覚悟も無い奴がこんな物を持っているのを見ると気分が悪くなる。あたしは今ここでお前を殺すことが出来る』
それだけ言うと、ナイフを離し谷口からも離れる
『どうする?あたしに殺される?それとも、ここから失せる?』
谷口は慌てた様子でこの場所から怯えながら逃げて去って行った
一先ず一件落着をして、久々素手での喧嘩もして少しは楽しんだが、次の問題をどう解決しようか
振り返ると光華の奴等があたしへと注目していた



