『さっきから言っているだろ?やってみろって。あたし、別にソイツのことどうも思ってないし』
この男に誰かを殺すことなんてできやしない
『そんなことするより、あたしにそのナイフ向けた方がいいんじゃない?そんな脅しがあたしに通用しないのだから。寧ろ、お前を殺すかもな』
笑いかけながらそう言うと、愛川から離れあたしにナイフを向けて走ってきた
ニッと怪しい笑顔を見せると、ナイフを躱す
本当、単純な奴
その後、振り返りナイフ振り回す男の腕をとりそのまま背負い投げる
あたしは再びナイフを回収し、谷口を見た
「お前、何者だ。普通の女じゃねぇだろ?」
驚きを隠し冷静に対応をしているが、隠しきれてない



