零度の華 Ⅰ



「わ、私のことは、気にしないで!!」



愛川は必死になって叫んだ



「何言ってんだ!!ラン、お前は何も考えるな!俺達が必ず助けてやるから」


「私だって、足手まといになりたくないの!だから、気にしないで戦って!!」


「そんなことできるかよ!!」


愛川と鮫島の友情ごっこが続く


このままじゃ言い合いは終わらない

梟がどんな決断をするのかは知らないが、これ以上ジッとして見物するだけじゃ物足りない

あたしは楽しみに来たのだから、遊ばなくてはここに来た意味がない



あたしは言い合いに割って入る



『いいんじゃない?愛川も覚悟を決めてるみたいだし』


「てめぇー!ふざけんな!!」


「お、仲間割れか?」

谷口は笑ってあたし達を見ていた


気にせず、あたしは鮫島と話す




『そんな言い合いしてもキリがないだろ?じゃあ、切り捨てろ。それがベストだろ?』


「そんなことできるかよ!!俺達はそんなことしてまでNO.1を貫くことはしねぇよ!!」