零度の華 Ⅰ



勝利を確定しあたしを見下す奴等

愚かだな



『虎山。ただの恥さらしになるよ?鮫島みたいにな』


「サメは油断しすぎただけ。俺は一度見ているから、そんなことにはならないよ」


一度見ただけで分析して、避けれるようなそんな甘い拳や蹴りじゃない



思い知らせてやろう

どちらが上なのかを


勝負の最初の相手は新井という男

どうやら幹部候補生の一人らしい



「ルールは簡単。喧嘩をして膝をついたら負け。武器等の道具を使うのは反則負けね~。ジャッジは俺がやりま~す」



審判をするのは鷹見

愛川は心配そうな顔をずっとしている

その横には鮫島


梟は部屋へ入ったかと思ったら着替えていたらしく、スウェットにTシャツ姿で2階から見ている



高みの見物ってことか


よく見ておけという思いを込め梟を見た




梟は気づき目つきを変えた




それを合図に喧嘩が始まった