勝利を確定しあたしを見下す奴等
愚かだな
『虎山。ただの恥さらしになるよ?鮫島みたいにな』
「サメは油断しすぎただけ。俺は一度見ているから、そんなことにはならないよ」
一度見ただけで分析して、避けれるようなそんな甘い拳や蹴りじゃない
思い知らせてやろう
どちらが上なのかを
勝負の最初の相手は新井という男
どうやら幹部候補生の一人らしい
「ルールは簡単。喧嘩をして膝をついたら負け。武器等の道具を使うのは反則負けね~。ジャッジは俺がやりま~す」
審判をするのは鷹見
愛川は心配そうな顔をずっとしている
その横には鮫島
梟は部屋へ入ったかと思ったら着替えていたらしく、スウェットにTシャツ姿で2階から見ている
高みの見物ってことか
よく見ておけという思いを込め梟を見た
梟は気づき目つきを変えた
それを合図に喧嘩が始まった



