零度の華 Ⅰ



「じゃあ、俺がここを仕切るね。決めるのは3本勝負。もちろん喧嘩だから」


虎山は勝負方法を決め始めた



「羽空ちゃんは1人で3人を相手にする。一回でも負ければここを去ってもらう。俺達側からは3人だして羽空ちゃんと戦う。もし、3人とも負ければ受け入れる。ってことでいいよね」



このルールを聞く限り、あたしに余裕を与えさせないと言っているようだ

だが、そのくらいのハンデでもあたしに勝てる奴なんていないから負けることはない



『そのルールで問題ない。早くやろうか』


「そうだな。俺達からは新井(あらい)と田沼(たぬま)、俺で行こうか」



虎山が参加すると言うと歓声が沸き上がる


そんなにあたしを光華へと入れたくないんだな

それはそうか疫病神は迎え入れたくなもんな